荒川練
なおこれん
6/15(木)イノセントの女子メンバー最速の直子と荒川朝練をした。
荒川は不思議なとこである。
景色に変化も何も無く永遠とだだ広いだけの道と広い空。川辺には楽しそうにイチャコラしてるカップル、家でしろ。岸のほうでは爽やかなサッカー少年と見守るあたたかい親御さん、お年頃な大学生のサークルが楽しくなんらかのスポーツをしている。
上流へ行くと岩淵水門あたりでは、ノリノリのにーさんたちがバーベキューをしている。
もちろんサイクリングロードであるので、サイクリストも多い。
学校帰りだろうか。パンツが見えそうなJK。爽やかに自転車を漕いでいる。
グラサン越しだからバレてない。
そんな中、ピチピチのウェアを着て、いっちょまえに楕円ギアを装着し、パワーメーターでドヤ顔、はぁはぁしながら走るローディにとって、荒川はある意味聖地であり全ての始まりの場でもある。
そんな場所が荒川サイクリングロード。
13日(火)朝5:00に新砂集合の予定だったが、当日4:00に起床し、雨のため中止。
14も同様に雨のため中止。
15は問題無く、結局6:30に新砂集合で1時間エンデューロとなる。
お互い8:00すぎには家に帰れば良かったのでこの時間。
1時間の荒川。お相手は女性。相手が自分よりも格上であれば、単についていくというシンプルな練習メニューで良いが、自分が強度をコントロール出来る場面だと色々メニューを考える。
パワーメーターをつけて分かったが、レースのスタイルで踏んでるパワーゾーンに違いがある。
エンデューロであれば台形のように全体的にftpの80%くらいのゾーンが最も多い。
反対にクリテリウムともなれば、ノコギリのようにftpの120%から100%のように高強度の時間が多い。
ヒルクライムは高さの高い台形のイメージでftpの95%の1時間程度踏んでる感じ。
練習ではどのパワーゾーンでどれだけ過ごすか。であると思う。
エンデューロに強くなりたければftpの80%くらいの時間をなるべく過ごすようなメニュー。クリテリウムやヒルクライムも同様のことが言える。
直子氏は7月のエンデューロが2時間のソロで初めてのこと。
すなわち、直子氏のftpを180wであると仮定すると、自分が先頭で220w程度で引けば、ドラフティングゾーンは160wくらいで過ごせる。これは直子氏のftpの85%程度。
よって、上記ターゲットレースを考えると、練習メニューは1時間平均220w(先頭)の超絶一定ペース練習に決まる。
先頭を引くことに一定の定評がある俺の最も得意とする分野。
ftpの85%は基本心拍は大体80%くらいで推移するはずなので基本ついてこれるはず。
ただ、日頃からそういう練習をしていないのであれば、後半40分過ぎたあたりから、筋肉の乳酸の分解スピードが追いつかず、徐々に心拍が上がってくるはず。
余裕があっては意味がないので、心拍を随時ヒアリングし、余裕があればペースを上げる感じにする。
当日は無事に起床。
最近千葉の行徳近辺に引っ越して、荒川までの距離が従来の2kmから7kmと若干遠くなった。しかし、時間的には20分くらいで特に問題になる距離ではない。
むしろ向かうまで脚の感覚と相談しメニューを考える良い時間だ。
荒川に到着し、直子氏と遭遇。
メニューをどうするか聞いて、ソロのエンデューロが初めてだというので、1時間先頭220w程度でペース練をすることに決定。
ロックゲートを過ぎたあたりからアクチュアルスタート。
10分くらいまで
220wで心拍140程度で推移。
直子氏は160程度の模様。
20分過ぎたあたりから、
自分145、直子氏165。
30分経過。
特に問題なくついて来ている。
ただ横斜め後方に、別のトレインが着いてきている。
目障りなので、踏んで蹴散らしたいとこだがそこは我慢。
折り返し地点(岩淵水門)前で、その後方トレインから1人飛び出した。
追随してカウンターかましたいがそこは我慢。
岩淵水門を折り返す。
風は奇跡的にも若干の向かい風。
40分。
自分 150 直子氏 170くらい?
ちょいわいも若干きつくなる。
10秒だけ直子氏に前を引いてもらおうと2秒だけ本気で思ったが、向かい風で10秒は一気にレッドゾーンに入り練習の意味がなくなってしまうので、自分も耐える。
50分。
耐えどころ。
心拍は聞けなかったが、朝日から照らす影で後方のつき具合を確認できた。
1mくらいのスペースが空いており、千切れそうな雰囲気。
ただ先頭はパワーは変わらないので、ペースは緩めない。
レースではそんな都合の良いことが起きない。
だが、またしっかりついてきている。
55分。
225wに若干上げる。
ちょい離れたりついたりで、耐えどころ。
60分。
きっちり千切れず素晴らしい。
結果、平均221w 平均速度33km 素晴らしい。
スポーツはフィジカルとメンタルが強くないと勝つことは出来ない。
一度の練習では、フィジカルは成長しないが、、メンタルとしては大きな成長が期待出来る。
以前栗村さんがおっしゃっていたが、練習は辛いことに耐えること、高い強度の練習に耐えることがそうである、と。
本当にきつくなった時は、メンタルがそれを支える。そういう時走馬灯の様に過去の辛い練習の場面が蘇り、それがフィジカルを支えてくれる。
継続は力なり。