富士ヒル

6/11(日) 富士ヒルに出場した。

6/10(土)にチームメンバーと共に会場近くの宿に前泊というスタイル。


富士ヒルは富士五号目へのスバルラインという道を走る、全長24km 平均斜度 5%の比較的緩やかなコース。

自分は、大学のトライアスロン時代スバルラインは10回ほど登っているのでもうお馴染みのコース。

目標は70分を切ること。

ヒルクライムなので、抵抗は空気ではなく重力。
すなわち、自身の体重と自転車の合わせた重量がダイレクトにタイムに関わってくる。

自分のFTPは250w、体重が59kg。
よってパワーウェイトレシオは4.2 [w/kg]

理論的にゴールドは(65分切り)はレシオが5.0以上、シルバー75分切り)は4.0あたり、ブロンズ(90分切り)は3.5前後必要であると言われている。

よって、70分切るためには、レシオを4.4-4.5で踏まないといけない。すなわち今回の富士ヒルで求められるのは、1時間10分260wで踏み続けないといけないことになる。


レース前日
いつもの通り、亀戸に集合して松井甲斐宮田喜田ピンポンさん直子とで行く。宮田とピンポンはピンポンカーにてデート。

久しぶりに松井君に会って色々話す。

前泊は滅多に無いので、車は9:00前後に出る。
クソみたいな渋滞。文字通り糞。

21世紀にもなって、渋滞とかありえん。

ちなみに渋滞でもそれ専門の研究してる人もいて、大体の渋滞の原因は登りや無理な合流なのでブレーキが発生して、それが連鎖的発生するのがそうらしい。

自転車でいうと、コーナー手前で減速した際、それが後方にずーっと影響してるイメージ。

いずれにせよ渋滞による時間とお金の損失はデカイ。

高速の渋滞を抜け、受付するために、一時的に宿に到着する。

1万人参加ということで、そこら中にローディがいる。

速そうだ。特にローハイトリムのカーボンホイール履いてるやつは只者では無い。間違いない。

柴田カーは先着しているようなので、我々で受付にいく。

会場までもずっと登っており、まとまって登っていたが、早速喜田ニキが千切れ始める。230w程度で踏んでいたので仕方がない。

会場であらずーの方と遭遇する。
お互いに今後のご健闘と発展を確かめ合う。

会場はメーカーのブースが多くある。
どうもイノセントのメンバーはGOKISOがきになる模様。

正直わいはクソ眠くてさっさと帰って寝たかった。相変わらず集団行動が苦手。

garminのブースでは神谷と喜田がなんかメガネかけたイケイケにーさんからフォームチェックを受けている。

自転車ってフォーム1つとっても奥が深い。
固定された器具に乗って単純に脚を回しているわけでもない。

一ミリサドルの高さを変えるだけでも使う筋肉も微妙に変化する。
ペダルを踏む時も、足首の角度1つ変えるだけで全くペダリング効率が異なる。

固定されているからこそ小さいオーダーでの動きが全体に大きなインパクトを与える。

こうやって自身のフォームをチェックするのは非常に大切。

ブースを適当に回り、みんなで下山する。

食事は近くのキジ肉を出すお店で皆んなと。

クソ腹減っていたので、美味い。
別に腹減ってなくても、美味い。

正直足りなかったので、帰り道ファミマに寄ってポテチとピーナツとソーセージとファミチキとビールを購入。

もうレース前ビールやめてもリザルトには一切関係ない事が分かったので、いつもの様に過ごす。

ただ上で偉そうに体重云々、レシオが云々言ってたくせに、体重を増やす行動は、自身で言ってることとやってることに矛盾していると。今気づいた。

お風呂ではワガママボディの松井と宮田。後で、ピンポンさん。ピンポンさんのブツが見たかったが、万里の長城並みの防御に阻まれ、視認できず。大変悔やまれる。

部屋は雑魚寝。女性陣と一緒なので、年頃の宮田が変な気を起こさないか注意を配る。
イノセントの風紀委員長としては緊張の一夜になりそう。集中する。


気づいたら爆睡。起床。
変な気をおこしたかは敢えて聞かない。
大人の対応。

準備し、車に荷物を積み込み、いざ会場へ。

申告タイム毎で、ウェーブが分かれる。
どうも自分は、申し込み時の申請タイムを80分にしており、第五ウェーブ。
西村相川ピンポンの4人を第五ウェーブに投入。

荷物をトラックに詰め込み。ウェーブ毎の列に並ぶ。

いかんせんクソ寒い。
広いサッカー場のようなとこに自転車が並んで、脇に多くのローディが薄着スタイルで膝を抱えているシーンは、これからどんだけ嫌なことあるんだよと思ってしまうほど。

第五ウェーブの隊列を見つけそこに自転車を置き、わいらは同じく膝を抱えてる。

出発時間が近づいていき、ゲート前まで移動。ウェーブ毎の出発時間差は5分。
西村さんは富士ヒルに向けて、大好きなコーラを我慢するなど結構気合が入っている模様。
自転車重量もUCIびっくりの6.0kg

西村さんに登りで負けることは絶対ないが、ちょっと怖い。風浮委員長としてここはしっかり実力差を見せつけないといけないところ。集中する。西村さんとはftpがほぼ同じ。ただ体重が5kgくらい違う。自転車重量も自分のと0.8kgくらいの差。自分に4kgのアドバンテージがあることになる。いい勝負。

そんななかすぐにスタート。

アクチュアルスタートラインから260wで踏んでいく。
最初はパワーが高めに出て調子にのるので、心拍とも相談しながらレッドゾーン(175bpm)にいかないように調整する。
西村さんと相川さんもついてきている。

基本ずっと抜いている状態。

5kmまでは平均255w程度なのでなんとかなりそう。ただ、維持していくのが少しきつくなってくる。ヤバい。

途中相川さんが急に前に出る。
前のジッパーを下ろしダンシングする姿は、エースカウテルの誰かに似ていてカッコよかった。好き。

落ちてくるのは分かっていたため、追わない。いってらっしゃい。

ここから徐々に前方からイノセントたちがチラホラ。ワガママボディの宮田。ピンポン。直子。神谷。牛。いっぱいいっぱいであまり声かけれなくて申し訳ない。

10km
相川くんをキャッチ。
西村さんも後ろで耐えてる。

いかんせん風が強い。平坦区間の向かい風は自然とトレインが出来ついていく。ただ平坦で頑張りすぎると一気に辛くなるのである程度距離を稼いだらトレインから抜ける。
ここまでで平均247wくらい。ちょいこのままだと不可能だと判断。残り14kmを270wはキツイ。

70分-75分のあいだであればまだ希望がある。希望は捨ててはいけない。

気づいたら西村さんも相川さんもいなくなっていた。

日頃平坦レースは時速40以上なので、声とか息遣いはほとんど聞こえない。
しかし、ヒルクライムは走行音はほとんどない為、人の息遣いを追い越す時にすごい聞こえる。
当たり前だけど、みんなキツイんやなーと実感した。

徐々に景色がひらけてきて、空気も一気に冷たくなるのが分かった。

15km地点
平均240wになった。
よぎる。
シルバーいけますわい?。
繰り返す自問自答。
出ない答え。
圧倒的な不安感。

もう今更パワーも上がらないので、これ以上下げないよう頑張るしかない。

20km地点
平坦区間に入り、一気にペース上げたいとこだが、足が合うトレインが無く自力で踏む。

ゴール前
最後の登りに入る前、タイムは74分。
ヤバい。
スプリント並に踏むがもうパワーでねぇ。


75分15秒。


70分切りどころか、シルバーもとれなかった。

ヒルクライムの成績は実力をある程度示すので、この結果には正直ショック。

何より学生の頃からタイムが10分近くしか縮んでいない。
さらに相川くんと西村さんには数分以内の差だったことも衝撃。

色んな想いを駆け巡らせながら、西村さんと下山。

どうしてこの結果になったのかしっかり考えないといけない。

朝練もしっかり考えてもっとキツイことしないといけない。

辛抱は続く。