ひたちなかエンデューロ キングの部 3位

11月19日(日) ひたちなかエンデューロ キングの部に出場した。
キングは午前3時間、午後2時間、合計5時間のラップ数を競うカテゴリー。

キングの部は先頭についていく我慢比べゲーム。
同カテゴリーでも今までのリザルトは1位、2位は同ラップだとしても、以下は、順位とラップは等差順列
のような結果になっている。

今回のレースも同じ我慢比べで最後の2時間でスプリント頑張ればいいと思っていると考えていた。

ただ、今回のレースはそんな状況じゃなかったのはエントリーリストを見ればあきらかだった。

要チェック人物
 ・No.2 位下さん(チームバーニア)
   富士チャレでも同グループ、その他レースでも基本上位で入賞している。
 ・No.8岸本さん (Growing Racing Team)
   Jエリートでも活躍されるチーム。逆立ちしても経験値その他勝る気配が全くない。
 ・No.22 北野さん(Team Oltre)
   言わずもがな、説明不要。

今回のレースの目標は絶対に優勝。

5月の同カテゴリーでは、優勝はRXの高岡さん、勝てなくて当たり前(この気持もどうかと思うが)であり
今回は、出場しないと聞いていたので絶対に優勝したかった。

前夜、エントリーリストを元に選手を調べると、なかなか強い方が多くいらっしゃって
不安だけが募り、調べるなんて意味ないことだとよくわかった。

キングが逃げればそれをだれであれついていくそれしかないと思った。

 


前半戦
 キングはマスドスタート。どうせ追いつかれるのであるから、キングの集団も適当にローテを回す。
 徐々に3時間グループが迫ってきており、早々に吸収。
 序盤は、小さなアタックが続くが逃げは決まらない。
 途中、北野さん含む数名のアタックが決まる。
 40秒前後まで開いたが、集団も様子見。
 2時間を経過後、タイム差自体開くも縮まるもなく、集団が慌ててくる。
 当初は、3時間組にローテーションしてもらっていたが、
 キングもやばいと思い、有力勢含めローテに参加する。
 というか途中はほぼキングでしかローテしていなかった。
 北野先生であれば、数秒差が命取りになるので、全員殺気立っていた。
 この追っている状況はくそ辛かったが、なんとか吸収できた。

 ゴール時点で、私の順位は3位。トップは北野さんと位下さんで秒差は2秒以内。
 他のキングも7人位?は数秒差だった。
 同一集団は同タイムで換算するというUCIルールは適用されず、集団内でもポジションを後半は意識しないといけない。
 スプリントで2秒差をつけてゴールするのは大変きつい状況だ。
 ただ、どんな状況でも必ずこの2秒差を覆ることができるチャンスはある。

お昼
 あぁ、もうこのまま帰ることができればいいなぁ、と切実に思う。
 前半戦で優勝が圏内に入っていれば、笑いながらのお昼なんだけど、
 10名弱の選手が10秒以内に前半戦で終わるという状況は、
 気持ち的には一切の余裕が無く、精神的には一切余裕が無い状況。

 まずは、イナーメのCXオイルで脚を徹底的にマッサージ。
 心臓よりも脚を上げて、脚に疲労物質が貯まるのを防ぎ、固くなるのを防ぐ。
 
 カフェインと糖分を取る。

 後半戦の戦いに気持ちを集中する。

後半戦
 この後半戦で表彰台に立てるか、立てないかすべてが決まる。
 大切なことは、ライバルの動きと、無駄な体力を奪う動きをしない、
 集中すること。

 マスドスタートは、前半戦に比べて、後半戦はもっとゆっくりスタート。
 2時間集団には荒川ズーレーシングの田島さんがいたけども、吸収されるや否や、一気に逃げをかます。
 逃げにはキングはいないので、キングは様子見、2時間組も様子見で、逃げが一気に決まる。
 逃げは、田島さんと、内房レーシング、4名。
 この逃げが結構強烈で、1時間経過しても、一向に縮まることも無く、集団も慌て始める。

 キングにとっては、この逃げはどうでもよく、勝てせてあげればええやんけと思い、
 早く集団も落ち着いてほしいと心のそこから思っていた。
 
 特に田島さんであれば、勝ってほしかったから、一ミリも引きたくなかった。

 そん中、キングの北○さんが「このままだと逃げられちゃうよー! 頑張って追わないとー!」
 と集団へ激を飛ばす。


 ほんま煽るの勘弁してくれ。。。。


 切に願う。

 つるマスの西村さんも非常にいい動きをしてくれた。
 友人だと後ろいても非常に安心するし、気持ちにも落ち着きがでた。
 多分途中30分位はずっと西村さんの後ろにいたと思う笑

 集団はラスト30分弱くらいで逃げを吸収。
 
 あぁ、田島さんお疲れ様です。
 ナイス逃げです。

 個人的な敢闘賞を差し上げます。

 ここから細かいアタックが続くが、2時間は基本無視、
 キングの動向だけを伺う。
 北野さんもアタックをかますが、流石にすぐに吸収。

 ラストが向かうに連れて、優勝するにはスプリントでの3秒差で勝つこと。

 ラスト周回、いつものごとく、集団の密集度も増し、ポジション争いが激しくなる。

 最後の、カーブを無事にこなし、上りでは、前方に北野さん、位下さんがいた。
 必死に踏むが、追いつけなかった。

 あぁ、また勝てなかった。。。


結果、
1位;北野さん 
2位:位下さん +0:00
3位:甲斐   +0:01
4位:岡田さん    +0:02
5位:浅海さん +0:06
6位:岸本さん +0:21

このメンツで、200km弱走ってこの順位は悪くは無いと思うが、
優勝目指していただけに、必要最低限のなんとかの結果だと思う。

コンディション的にもほぼ完璧な状況だと思っていたが、所詮自分の全力はこんなもんかなと
諦めて寂しい気持ちでもあるが、来年にむけて今の数十倍の時間と命を削って頑張っていきたいと思う。

また、西村さんも意外?にも今回6位で入賞!
リザルト見て、西村信一の名前が6位にあったときは、素直にうれしかった笑

おめでとうございます。 

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富士チャレンジ200 27位

9月9日(土) Funride主催の富士チャレンジ200(以下富士チャレ)に参加してきた。

富士チャレは主に、100kmと200kmのカテゴリーがあり(その他もタイムトライアル等のカテゴリーもあり)、自分は200kmにエントリーした。

 

コースは富士スピードウェイ

 

コース見取り図は下記の通り。

 

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一周あたりの距離は4.5km、獲得標高50m弱のコース。

平坦という平坦は、ホームストレートくらいで、後は、登って下っての繰り返しなコース。

特に、ホームストレート前ののぼりは、大体平均5%弱くらいで、最大傾斜は10%弱あるくらいの、全体としてつらいコース。

 

 

去年、同カテゴリーでエントリーしたが、2時間経過した後、落車をして、最終的に、5時間35分の平均36km/hでゴールした。

先頭には、後半の上りは必死でついていくようなレベルで、ホームストレートでは集団後方にポジションを落として、下りで踏んで前のほうにポゼッションをアップする、という非常に非効率な動きをしてしまって、最終的に落車するという、最悪なレースだった。

 

今年は、その最悪なイメージを払拭するために、同カテゴリーでエントリーした。

 

富士スピードウェイの攻略のポイントは、登りとそのすぐ後のホームストレースで如何に集団の中で走り、下りで心拍数を落として、回復するかがポイントだと考えてる。

 

今年の、富士チャレは、入賞はできなくても、少しでも先頭集団についていき、ゴールド(平均40km/h)をとることを目標にした。

 

1.準備編(2017年3月~8月)

 ホームストレート手前ののぼりは、大体4分前後、約5倍(300w)~6倍(360w)のパワーウェイトレシオで登り、ホームストレートの平坦に入るときには、約7倍(420w)で数秒踏む、という流れで2016年のレースは推移した。去年は。ホームストレートで心拍が180bpmまで上がり、さらにポゼッションも下がっていたこともあり、下りでさらに踏んだことで、登り手前でも170bpm以下に落ちることなく、徐々に疲労がラップを重ねることに、溜まっていき、心拍も落ちない状況だった。

 よって、2017年の富士チャレに向けて、以下の1点を重点的に対策した。

 

        "300w、420wのパワーゾーンで踏める時間を増やす。"

 

 特定のパワーゾーンを狙った練習は、ローラー台が非常に効率が良い。実走の場合、不可抗力が多く、思うような練習ができないからだ。

 そこで、偶然にGCNの動画で気になって、見つけたインドアでの練習をサポートしてくれる、アプリ「TRAINERROAD」。

 

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 このアプリは自分のトレーニング環境を一変させてくれた。このアプリの存在を知らないころはZWIFTでトレーニングしていたのだが、あのキモいアバターの動きがどうも気に入らず、トレーニングに集中出来なかった。もっと、パワーと心拍それだけを表示する "シンプルな" アプリが欲しかった。そこで、このTRAINERROADに出会えた。

 

 簡単にTRAINERROADとは、約1600弱の目的に応じたトレーニングメニュー集である。

 

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このように、目的に応じて、トレーニングメニューを選択することが出来る。たとえば、この "Apple Orchard +3"というのを選択すると、以下のような画面となる。

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・時間:45分間

・予想TSS:55

・予想IF:0.85

・内容:FTPの92%を維持しつつ、125%の15秒を6回繰り返す。それを計4セット。

    リカバリーは3分

というもの。画像の青い部分がパワーの高さである。

 実際に実施したら以下の通りとなる。

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 赤い線が、心拍数、青いパワーグラフに沿った、黄色い線が、実際のパワーのグラフ。下の白っぽいのはケイデンス

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 トレーニング中は、リアルタイムでパワーと心拍数等を見ることが出来る。

 

 この多種多様なトレーニングメニューから、上記で述べた対策に近い練習メニューを実施した。

 3月から始め、徐々に負荷に慣れ始め、以下の通り、TSSも徐々に増やすことが出来ていった。

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 TRAINERROADの話が長くなったが、このアプリのおかげで、狙ったトレーニングゾーンで練習することが出来た。何分300W踏めるかは計測したことがなかったが、当初に比べてはるかに楽かつ長時間維持できているのは7月ころから急に体感することが出来た。

 練習内容という意味では万全の調子で準備をすることが出来たと思う。

 

2.直前準備編(8/26~9/8)

 疲労を溜めない、というのは言うまでもないが、これまでとは違う新しいアプローチをしてみた。

 レースは5時間程度の有酸素運動であり、血中の酸素運搬能力は高いほうが言いに決まってる。高ければ、心拍の落ち着きも早くなり、高い心拍でも息切れしない。そこで、大会2週間前くらいから以下の2つのサプリメントを摂取した。

 

 

"オキシドオライブ"

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"エキストラ・オキシアップ"

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両者ともに、酸素運搬能力を高めてくれる成分が配合されている。前者は、パプリカ色素由来の「パプリカキサントフィル」、後者は、ヘマトコッカス薄色素配合の「アスタキサンチン」。2週間程度で実感できるとのことなので、最後の保険として。

 

  • 機材

 

 また、機材面も足回りを変えた。今まで、ホイールはDuraace C24(以下、C24)でタイヤは4000S2でラテックスチューブの組み合わせだった。C24はやわらかいホイールとして有名で、乗り心地は最高。今まで自分は、このホイールが合っていると思っていたが、友人が Campagnolo の SHAMAL MILLE(以下、ミレ) を持っていることをふと思い出した。ミレは、C24とは対称的なホイールで、剛性が高いことが有名。剛性が高いということは、乗り心地は悪くなるが、その分力が逃げない。評判は確かに、ミレは高く、レースはミレでいくことにした。

 さらに、タイヤも考えた。今まで4000S2の25mm を使用していたが、ミレはホイールがC24と比較して +150g ほど重くなるため、タイヤは軽量タイヤに変えたかった。

そこで、以前から気になっていた、同Continental の Superonic を採用。実際、Supersonicの路面抵抗は4000S2よりもはるかに良い。

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 試走してみると、世界が変わった。ダンシング時、C24は確かに、ホイールがたわむ感覚があった。ミレは、今までたわむということに逃げていた力がそのまま推進力に変わっているのが明らかにわかった。くそ鈍感な自分でも明らかな違いがわかった。ホイールの重量増とタイヤの重量軽により、足回りのトータルな重量は変わらない。

 

  • 睡眠

 朝、特に寝起きの瞬間は自分の体調がすぐわかる。特に、朝起きてペダルを踏むとき、128w 踏むだけでも、楽に踏める場合と意識しないと踏めない場合がある。前者は"調子が良いとき"、後者は"調子が悪いとき"。

 調子の良し悪しは何で決まるのか。色々試した結果、それらを決める要因は "睡眠"であると考えた。" 良い睡眠=翌朝の調子が良い " 

 では、良い睡眠をとるためにはどうすればよいのか。 調べるうちに、面白い文章があった。

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

Magnesium supplementation improves indicators of low magnesium status and inflammatory stress in adults older than 51 years with poor quality sleep.

 

320mg のマグネシウムを7日間摂取し続けると、不眠が解消した。という内容。

セラトニンも睡眠改善につながるが、サプリ自体店頭での入手がしずらいということもあり、どこにでも売っているマグネシウムはトライしやすい。だめ元で、500mgを摂取し寝てみた。いつもより、早く目が覚めたが、不思議と "眠い" という感じではなく、必要十分な睡眠をとった。という感覚だった。効果は抜群だった。

 

 トレーニングとサプリ、機材、睡眠等々試行錯誤しながらある一定の自分なりのやり方を見つけることが出来た半年だった。

 

 だから、今回の富士チャレはある程度の自信があった。

 

3.レース

 

 3:00に起床。おそらく、今まで何度も3:00に起きたが、一番目覚めの良い起床だった。前日、19:00に寝たのもあるかもしれないが、やはりマグネシウムのおかげだと思う。4:00に家を出て、大島の方まで向かい、Naoko氏の車に乗る。大島に向かう途中、へんなサーファーもどきがハイエースから話しかけてきて、誰やこいつと思ったら松井クンだった。

 4:30.Naoko氏と合流して、偶然居合わせたお母様にご挨拶をする。道中大きなトラブルもなく、6:50に現地に到着。去年は、雨が降っていたが、この日は涼しく、晴れ間もあった。ちょうど、他のメンバーも同じタイミングで駐車場に合流できた。

 ピットに入り、機材チェック、補給食の確認、食事等をすませる。今回の、補給食は初の試み。ドーピングバイク。 

 

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 攣り防止のマグオンと、スポーツ羊羹がメイン。バックポケットにいれると、全体の重心が上に移動し、バイクが安定しないのと、ダンシングした際に、バックポケットの重みで上のジャージが揺れるのが嫌だった。バックポケットにはいつもの、BCAAとカフェイン、芍薬甘草を入れる。

 また、メカニックにディレイラーの調子をみてもらい、空いた時間はずっとトイレに篭っていた。

 

10:00 スタート。

 1周はローリングスタート。最初の下りは、スピードはゆるいものの、隣前後はどういったレベルの人たちかわからずに、怖くておしっこちびりそうになる。

 2週目のホームストレートから、アクチュアルスタート。しばらくは集団も大きく、ペースも6分30秒/周のペース。ただ、去年と大きく違うのは、体感だが、登りは比較的に楽にこなせる。去年は、上り返しのインターバルと、途中の坂はずっと、ダンシングで踏みっぱなしだったが、今回はシッティングでこなすことが出来、ホームストレートの平坦も問題なかった。ホームストレートでは心拍は170bpmで下りでは150bpm台まで落ち着いていた。また、最も去年との違いは、登りを6倍程度で踏んでいても、今年は動揺しなかったことだ。去年は、「結構踏んでるなぁ」みたいなちょっとした動揺があったが、今年は、このパワーだったら数分は持つから問題ない、安心感があった。ちょうど、試験問題を解くときに、練習問題が出たときのような安心感。

 100kmくらいまでは、大集団だった。なるべく、ポジションは下げないように、ずっと前20人くらいのポジションをキープするようにした。調子は良かった。調子が良いときは、前目のポジションを自然とキープできる。この前の袖ヶ浦のレースは調子が悪く、ずっと後方にポジションをキープしてしまっていた。

 100kmまではほとんど脚を使わずに余裕で距離をこなすことが出来た。ただ、自分が楽なときはみんな楽なので、安心は出来ない。100kmの組がゴールしたら、200kmの高岡さんや北野さんあたりが一気にペースアップしてくるのは想像していた。一気にペースアップして、最も怖いのは中切れ。だから、100km過ぎたあたりからは、前方の動きを注意深く見るようにした。

 120km過ぎくらいから、一気にペースが上がった。ある意味200kmの組の本当のスタートはここから。今まで6分30秒でAve.42km/hだった周回のペースが、ここから6分00秒台のAve.45km/hで推移するようになった。アホほどにきつかった。ホームストレート区間では心拍が180bpm台まで上がり、下りもずっとハイペースで、170bpm前後から落ちなかった。

 130km過ぎくらいから、先頭10人くらいが、抜け出し、自分たちのグループは追走という形になった。20人くらいだろうか。湾岸が4人くらいいて、アラタキ君もいた。柴田君と松井君はいなかった。追走集団自体は、6分30秒くらいで周回をこなしていて、登りも一定ペースで走りやすかった。みな経験豊富で、ローテーションも上手く、ストレスフリーな集団だった。この時点で、平均は41.8km/hだったので、ゴールドは確実だった。

 145kmの登り区間で、左足の内モモに違和感を感じた。「ピクっ」

「あっ、攣りそうだ」まずいと思った。ここまでの平均パワーは240w(0wは平均に入れていない)。脚も限界に来ている。腰も痛くなってきて、精神的にもリタイアしたくて辛かった。メンタル、フィジカルが限界に来ていた。

 150kmの登り区間で、左足全体に電気が走って、一気に固まった。攣ってしまった。うつむきながら、顔をゆがめて、集団の中で停止してしまい、ドロップアウトしてしまった。去年の茂木エンデューロでも同じ経験をした。2回目の茂木の挑戦で。残り45分の段階で、先頭集団に残ることが出来ていたのにもかかわらず、登り区間で攣って悔しい思いをした。まったく同じ状況が起きてしまった。残り50kmなのに。。。悔しくて仕方がなかった。睡眠や疲れあらゆるリスクを排除していたのにもかかわらず。おそらく、脚が本当に限界に来てしまって、悲鳴のようなものだったのだろう。ただ、ここまできてリタイアは出来ない。勝負はここから。また違う戦いが始まった。

 一回攣った脚は、飼いならすしかない。攣らないように走るしかない。トルクをかけずにケイデンスでパワーを稼ぐしかない。大きい集団を待った。ちょうど大きい集団が来たので、それに合流した。200kmを6時間を目指す集団だ。サポートライダーが引いてくれて、無理ないペースで走っている。ただ、残り40km1時間ちょっと走り続けるのも非常に辛かった。何とか、距離をこなし、先頭集団とは2LAP目、追走集団とは1LAPされた。

 

4.結果

 27位 44周 5時間1分23秒 Top +15分42秒

 

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 平均速度 39.5km/h

 平均心拍 161bpm(最大心拍185bpm)

 平均パワー 231w (NP 252w / MAX 773w)

 TSS 488

 運動量 3,703 kJ

 

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ゴールドまでは1分30秒で27位という良くない結果だったが、去年よりは確実に成長できていることは確信できた。去年、チームのみんなは落車や機材トラブルが多くあったが、今年は誰一人怪我せずにピットに戻れたことも本当に良かった。あらたき君も10位台とすばらしい結果、女性人もNaoko氏も8位とすばらしい結果。

 久しぶりにレース中に本当にリタイアしようかと思い、辛いレースだった。来年は、有力勢にもっとついていくようにしていきたい。練習内容ももっと、考えて、食事等の栄養管理も気を配らないといけないと感じた。もう、31歳で肉体的にはどんどん衰えている年代。

 明日から、また練習の日々。。。

 

 

袖ヶ浦 サマーサイクルフェスタ 2時間 エンデューロ

7/9(日) そでがうら サマーサイクルフェスタに参加してきた。


そういえば、自分の初レースが2015年のこの大会だった。
雨が降ってて、1時間くらいで、先頭集団から千切れて、33位とかいう順位だった。
初のレースだったのでこんなもんかと満足しておった。

このレース、主催がマトリックスパワータグ。
レースには、仕事の一環として、マトリックスパワータグの選手の方々がゲストとして参加してくれる。
土井さんだったりホセだったり、野球でいうとイチローや大谷と一緒にやってるもんである。
一般的なスポーツでは考えられない。
こういうレースでもプロとアマチュアが同じコースで一緒に走れるスポーツは他には無いと思う。

プロのひきはすごい。
まー 絶対的なパワーが違いすぎるので当たり前だが、実際に一緒に走ってみると、色々刺激になり勉強になる。

よくプロの鬼引きキツすぎというクレームも聞くが、集団を小さくして落車のリスクを減らすという意味では、"素晴らしい仕事"を毎回してくれる。

この主催のレースは勝つ云々よりも、マトリックスの引きについていけるかが勝負になる。

去年の同レースも2時間平均43km/hでトラウマもん。

去年のもてぎエンデューロはブリッツェンとマトリックスの二チームが先頭を引いて、1時間平均45km/hだった。
いずれにせよ、ゲストライダーでjproの一軍が出てくると、きついレースにしかならない。

当日は夏日で暑さもポイントになる、文字通りの耐久レースになる予測。


レース前日
翌日のレースに備えて、調整ライドをしようと宮田から連絡が来る。自分も翌日の午前、ホイールの振れを取るために、セオサイクルの船橋店に行く必要性があったため、いい機会だと思い参加表明。
当日、案の定企画者の本人が集合時間に今起きたとの連絡。はいそうですか。
調整ライドはピンピンさんと直子さんとの三人で1時間半AP130wのライド。
その後、セオサイクルへ行く。
1時間半ほどで、作業終了。ホンマこの店舗の作業レベルは高いし、接客態度も素晴らしい。こういう技術を扱う店は基本客に対して排他的だけど、ここはそうじゃ無い。
ハートフルな店舗。

結局80km弱の距離で家に帰る。
暑い。35度くらいの気温だった。

暑さ。

レース当日
3:00に起床。以前はこの時刻の起床に驚いたが、今となっては慣れたもの。
暗い寝静まった街の中ニッポンレンタカーに行き、ボンゴを借りるのも、もう何回目だろう。
相変わらずボンゴうっさい。
亀戸に到着し、松井直子喜田をピックアップ。
西船橋で宮田をピックアップ。
西船橋のサンクスにてレーションをゲッツ。

2時間のレースであり、予想消費カロリーは1500kcal 筋中に保存されている糖類を1000kcalとすると500kcal前後取れば良いことになる。
血中の糖類を保険と考えると余裕の数字。
さらに運動中に分解される脂肪分を考えるともっと余裕。

実際、血中の糖類と脂肪分の消費割合は心拍数が上昇すればするほど、糖類の消費の割合が上がる。
ダイエットには、激しい運動よりも会話ができる適宜な運動とはこのことから。

実際レースは、平均170bpmなのでもろ糖類を使う。ダイエットには全く向いていない心拍数。

レース会場に向かい、設営。

レース開始 10分前
袖ヶ浦はコース幅が広いため、余裕を持っての整列。前から4列目くらい?ただ今思うともう少し前でよかったと思う。

レース開始
一周ローリングスタートだと余裕かましてたが、登ってすぐアクチュアルスタート。
あ そうなんだ。
最初の15分くらいは集団もでかく、いつも怖い。なるべく前にいたいが、今日は何故かあまり前にポジションをキープできない。
30分くらい経過して、気づいたら、集団の後方だった。
まずい。
所謂千切れポイント。
直線区間で一気に前に出るが、20mくらいのポジションアップでも、360wで10秒ほど踏まなくてはいけない。
こういう細かなインターバルは後々疲労につながる一番良くないパターン。
トレーニングではいいけど。

1時間弱くらいして、集団も大分小さくなってきた。
前には、松井と宮田がいる。
松井はいつもの鬼引きしているが宮田がいたことには驚いた。
最近湾岸で練習している成果かもしれない。
ただ途中でピンポンに罵声を浴びせてたのは、隣の土井さんもびびってて自分も同じチームとして恥ずかしかった。

それにしても暑い。
どうして35度超えるこの暑さの中、木々も無いこのサーキットを周回しているのか、何が楽しくてやっているのか本当に分からない。
正直やめたいとずっと思ってた。

彩北の吉田さんが話しかけてくれた。
様子見っすかー?。
いやー、ちょっと暑くて辛いですね。

吉田さんは本当に強い。
集団の中を行ったり来たりで、この暑さの中本当にすごいと思った。
リザルトも表彰台で素晴らしい。

そんな中今日は集団に食らいつくだけで必死な自分は哀れにも思えた。

1時間経過し松井は西村にバトンタッチ。宮田も健闘するも集団からドロップ。

確かこの時点で、APが240w NPが255w この気温で踏むべきパワーでは無い。

1時間45分経過。
集団は25人?ソロ単体の周回遅れなしを数えると15人くらいか?

マトリックスがペースを上げ、集団が一気に縦一列棒状になる。

自分は集団の最後尾。
集団の中程で中切れが発生した。

すぐ埋めにかかるが、暑さと辛さで脚がない自分に、埋める力は無かった。

死ぬほど踏んでも、遠のく先頭集団の背中。

千切れる予定は一切なかったため、第二プランを用意して無かった。

茂木であれば、第二、第三まで用意していたが、今回は想定外。

俯きながら、死んでいたら、後方から、西村と宮田の集団に遭遇。

宮田「かいさーん」
西村「この集団緩いので一緒に行きましょう!」

心の友と遭遇。

のってみると、集団はマトリックスの監督が引いていた。
いつかのレースでは、ツルマスヴェロクラブのgod mother こと喜田氏を引いていただき、縁のある監督である。
まさか今回自分が引いてもらう立場になろうとは、夢にも思わなかった。

監督トレインを見てみると、先頭集団にいたメンバーがチラホラ。
順位を少しでも上げたい自分にとっては、この人達よりも早くゴールしたい。

最終周回のゴール前、西村さんが先頭で引いてくれて、射出。
1人さされたが、無事にゴール。

結果は12位。


うむ。ち○カスな順位だ。


どうしてこの順位になったのか。
考察をしないといけない。

大きな理由は、ラスト15分前の中切れにあったこと。

集団の後方は中切れが発生しやすい。
前方は中切れが発生しても、後方から埋める人が沢山出てくるので、すぐ穴は埋まる。
ただ、後方で切れてしまうと、埋める人数が少なく、穴が塞がりにくい。

今回のレースの一番の反省点は、中切れにあったということでは無く、中切れにあいやすい、集団の後方でポゼッションしてしまったことにある。

ではどうして、後方でポゼッションしてしまったのか。

でかい集団でも、前方と後方では選手の実力差がある。
前方をキープできる選手は、空気抵抗を受けやすいが、落車などのリスクを避けることができる、実力の高い選手が集まる。有力選手の逃げやアタックに迅速にチェックする必要性もあるからだ。
ただ、後方をキープする選手は、その逆が言える。

すなわち、今回自分は集団前方をキープする脚が無かった。

自分としても、前方キープは必須事項であるとわかっていたのに、キープ出来なかった。

集団のペースが落ちた時に、前に上がっては、気づいたら、後方に落ちてた。

所謂インターバルを自ら実施してしまい、体力がどんどんなくなっていくのがわかった。


この日は非常に暑いレースだった。


別に自分だけに陽が当たっているわけではない。

全ての選手が平等に暑い。


暑さに対応できず、体力の消耗が他の選手よりも速く、結果集団の後方でただ耐えることしかできず、結果、中切れにあい、埋めることができなかった。


最近、室内でのローラーばっかしていた。
エアコンの効いた快適な室内。

汗を掻く練習、暑い中耐える練習をしていなかった。

この反省点を生かし、ローラーはエアコンを基本消し、汗を掻く練習も合わせてするようにした。

外練も暑い中ゆっくりでもいいから長距離するようにした。


8月は筑波9耐があり、文字通り暑さとの戦いになる。

 

 

 

朝練 荒川練

今日も朝練。
カウントして63回目であるが、何回まで続けることが出来るかみもの。

日曜の袖ヶ浦でレースがあるので、水曜日からインターバルトレーニングにポイントを置き、疲労をためない程度に、心拍を高いゾーンを突っつくようにしておく。

金曜はNaoko氏からのお誘いで、荒川にて朝練。

金曜は大阪出張なので時間には余裕があり、6:30に葛西橋集合。

ツールも左岸と師匠もいなくなり、キンタナも微妙な調子で、フルームがマイヨきた段階で、実質終了。
てか今年のツール、逃げ決まるのが早過ぎる。
0kmから10分も経たないうちに逃げ容認とか、ステージレースでもそんな無い展開。
なんで、特に寝不足も無く、予定通り5:30に起床。
軽量化に時間がかかり6:45集合でお許しの練習をNaoko氏にする。
Naoko氏もバルブのトラブルでホイール交換するとのことで、時間に関して問題無し。

葛西橋まで、200wでアップ。
気温が25度前後でいつもよりも+5ほど心拍が高い。

集合場所についてすぐにNaoko氏登場。
どうも、dura ホイールのバルブ先端が曲がって、閉まらなくなったよう。チューブ交換よりも、スペアホイールにスプロケットを付け直したほうが良いと判断され、前輪duraで後輪は、何やら重そうなホイールを履いていらっしゃる。


今日の練習は下記のような感じ。
up 10分30秒
5分 130w → 5分 170w → 30秒 300w

interval 10分 4sets
30秒 360w → 4分 240w → 30秒 360w → 5分 100w(rest)

最初あげて、乳酸一気に出して、その乳酸を4分間しっかり耐えて、最後にまた上げる。
耐乳酸能力を高める練習。
耐乳酸能力を上げるには、タバタのようなインターバルもいいが、あーいう細切りカットのメニューはローラーでしか出来ない。

基本これさえやっていれば、どの場面でも対応出来る、自分的には万能のメニュー。

今日の荒川は静かで、風もほとんど吹いていない。
相変わらず、速そうな外人がいた。
zippのディープだから間違いなく速い。

 


メニュー開始。

up
アップはケイデンスを高めにする。
ローラーの五分はほんま長いが、実走の5分はほんと一瞬。

アインシュタイン相対性理論では、物資の質量に比例して、その物資の周囲では時間がゆっくり流れる。
映画「インターステラー」でもあったが、ブラックホールの周囲では強力な重力により、時間が非常にゆっくり流れる。(地球時間と比較して)
実際、地面と地面+ローラーであれば、後者の方が、質量は大きいので、その分、重力が強く時間が経つのは遅い。
ローラーでの時間の流れの遅さはここにある。

アップは問題無く完了。
Naoko氏の心拍も167?程度まで上がったよう。もうちょいあげても良かったかな。


interval 10分 1セット目
上のアインシュタインのネタで思い出したが、アインシュタイン相対性理論ではノーベル賞はもらっていない。光電効果で受賞している。どうもノーベル賞は1人1回しかもらえないという。。。

運命の1セット目。
アップから5分レストをして、一気に30秒のちょいスプリント。330w程度で30秒。
ドラフティングゾーンであれば、280wくらいか?
自分の心拍も160まで上がり、いい感じ。
230w前後で4分維持。まーこの4分が長い。
N氏も問題無さそう。
ラスト30秒も340wで30秒。

こういうセット練習は最初は誰でも余裕。
セットを追うごとに、平均心拍数は上昇して、疲労していく。
レースもキツイ時と楽な時が交互に現れて、楽な時に如何に心拍を落として、疲労を抜くかが重要。
その為には、耐乳酸能力を高めることが非常に重要。

2セット目
脚のエンジンがかかり、350wで30秒。
この30秒で一気に心拍をあげて、乳酸を出す。
230w程度で4分。わいもキツイ。
普通に170bpmまでいってるw
それについてきてるN氏もすげーなと想う。
ラスト30秒も350wまで上げる。
この時175bpmまでいってた。
流しでいけるかなーと思ってたが普通に辛かった。
N氏も感情を失いつつある。

丁度30分たったので、折り返し。

途中で高橋君に遭遇。
道志でも3回くらい遭遇して、荒川でも遭遇して付き合ってるのかって想うくらいよく会う。

3セット目
そろそろキツくなってきて、やめたくなるたくなる状況。ただ、ここからが耐えどころ。
350wで30秒。よーついてくるわ。
240wで4分。徐々にN氏もミニちぎれするようになってきた。
ラスト30秒は360w、厳しい場面だがなんとか。

4セット目
なんか普通にキツイ。ここまでキツイのはあまり予想してなかった。暑さもあるかもだけど。
ラストセットなので、もうちょい踏む。
360wで30秒。240w程度で4分。370wで30秒。
ラスト30秒はちょい千切れたが、普通についてきている。自分も最大心拍176にてメニュー完了。

今更色々練習しても日曜のレースには意味もないかもだが、前にも述べたが、練習は辛いことに慣れること。
レースで同じような辛いことが起きた時、脳みそが、過去の経験を検索して、似たようなシーンを引っ張り出して思い出させてくれる。それが脚をとめさせない動力となる。

 

 

 

 

皇居練

6/14(水)ツルマスメンバーと皇居練を実施した。

 

 

皇居は一周5km平坦4割登り3割下り3割と起伏に富むいいコースである。

ど平坦走りたければ一生サイクリングロード走っていればいい。

都心で気軽に仕事終わりに手軽に登りを経験したいのであれば皇居は良い選択肢である。

 

皇居周回は、信号が多いが、信号感でフルに踏んで、信号で休むというインターバル練習が出来るとこである。

 

インターバルはローラー練習でも出来る。

ただそれは自信があらかじめ指定したパワーで踏むものであり、結局それは自信の殻を破れず、体力維持というレベルにしかなり得ない。

誰かと練習するのは、自信の殻を破ることができる最高のスパイスであることには間違いない。

 

夕方の練習は非常に気が重い。

仕事終わりに、どういうローラー練習をしようか考えているが、後数十分後には心拍170オーバーでよだれを垂らさなくちゃいけないと考えると、22時くらいまで残業して、練習を出来ない言い訳を作りたいと考える。

 

ただ、残業が嫌いな自分にとって帰宅後の練習は出来ない言い訳なんて見当たらない。

 

だから、皇居練をアナウンスし誰かリアクションとってくれれば、いかなくちゃいけない口実になる。

いちいち帰宅後練習メニューを考えるために頭を抱え1時間過ごす必要もない。

 

 

 

6/14 朝練は通常通り終え、お昼頃、今日の夜どういう練習をしようか考える。

天気も良く、夜も雨は降らなさそうなので、誰かに皇居練のアナウンスを実施する。

 

アンディが反応してくれる。

非常に嬉しい。

 

練習をしなくちゃいけない理由が出来た。

 

 

退勤後、どういう感じでメニューをこなす(アンディを調理)べきか考える。

 

皇居は登り区間で一気に踏めば、いっしゅんでオールアウト出来る。

オールアウトすればもうその日の練習は流して終わりになってしまう。

 

5周25kmでも徐々に上げていき、最終回でのオールアウトが一番良い。

 

レースでも最後が一番きつい。

 

練習もその相似形なのでそれに真似る。

 

よって、今日の皇居練は最後の周回にマックスを持っていくことを考えていた。

 

 

 

 

無事に時間通りアンディと皇居に待ち合わせる。

若干お待たせして申し訳ない。

 

1周目

 アンディ先行で半周まで引く。

登り区間は後ろで350w程度。

いい引きだが問題はない。

下りの段階で先頭交代。

200w程度のイージーで引きながら、ホームストレート。

400wオーバーの45km/hで踏む。

信号が赤になれーと念じながらも一向に赤にならず、気象庁前でやっと停止。

死ぬかと思った。

 

ただ皇居はホームストレートの平坦と登りぼ区間で踏まないと、それ以外は踏めないので意味がない。

 

だから死ぬほど踏む。

アンディも余裕そう。

 

2周目

 登りも同じくアンディが引いてくれる。

 370wの引き。きつい。

ただ問題は高速入り口過ぎたあたりが勝負。

登り区間にはいって約40秒ほどのところ。

ちょうど乳酸が発生し、踏むのをやめたくなるタイムングである。

一番のアタックポイント。

 

アンディは良い引きを続くてくれ、頂上を終えての若干の登り区間で先頭交代。

ここの区間は斜度2%と地味に登ってる区間

素晴らしい引きをしてくれて、ちゃんとついてくる。強い。

下りまでは自分が先頭。

ホームストレートになりアンディが先頭。

 

時速43くらいで良い引き。

 

3周目

 ホームストレート途中で先頭交代。

340w程度で気象庁前まで引く。

登り区間も自分が先頭。

まだ残り2週なのでペースアップはしない。

380w程度で登るが千切れない。

 

4週目

 登り区間はアンディが先頭。

右カーブからの頂上手前(高速入り口)にてアタック。

車幅をフルに活用しセンターラインギリギリでアタック。

アンディが後方に着いたのを確認し、一気に左側にラインを変更。

アンディが千切れたのを確認し、一気に踏む。

このまま残りの1.5周を逃げ切りたかったが、アタックした周の下りで吸収。

強い。

 

5周目

 登り区間はアンディが先頭。

ペースを上げてくるのはわかっていたため、備える。

アンディはダンシングで一気に放しにかかる。

400wオーバーで死ぬかと思ったがなんとか食らいつく。

非常の信号で途中で止まってしまったが、頂上手前でお互いスプリントのし直し。

その後の緩やかな登いでは先行し、左のカーブで合流。

その後の再度の登り区間で再度アタック。

 

終了。

 

 

良い練習ができた。

 

アンディは練習にも気合を感じるし、自分も負けたくないライバルなので毎回緊張して練習に挑まなくてはいけない相手。

 

1人で練習しても全然踏めないが、こういうメンバーがいるのは本当に大切にしなくてはいけない。

 

自主練は結局自主の練習であり、自信のパフォーマンスは維持できても向上は出来ない。

向上には外的圧力が必要。

 

 

荒川練

なおこれん

6/15(木)イノセントの女子メンバー最速の直子と荒川朝練をした。


荒川は不思議なとこである。
景色に変化も何も無く永遠とだだ広いだけの道と広い空。川辺には楽しそうにイチャコラしてるカップル、家でしろ。岸のほうでは爽やかなサッカー少年と見守るあたたかい親御さん、お年頃な大学生のサークルが楽しくなんらかのスポーツをしている。

上流へ行くと岩淵水門あたりでは、ノリノリのにーさんたちがバーベキューをしている。

もちろんサイクリングロードであるので、サイクリストも多い。
学校帰りだろうか。パンツが見えそうなJK。爽やかに自転車を漕いでいる。
グラサン越しだからバレてない。


そんな中、ピチピチのウェアを着て、いっちょまえに楕円ギアを装着し、パワーメーターでドヤ顔、はぁはぁしながら走るローディにとって、荒川はある意味聖地であり全ての始まりの場でもある。

そんな場所が荒川サイクリングロード。

13日(火)朝5:00に新砂集合の予定だったが、当日4:00に起床し、雨のため中止。
14も同様に雨のため中止。

15は問題無く、結局6:30に新砂集合で1時間エンデューロとなる。

お互い8:00すぎには家に帰れば良かったのでこの時間。

1時間の荒川。お相手は女性。相手が自分よりも格上であれば、単についていくというシンプルな練習メニューで良いが、自分が強度をコントロール出来る場面だと色々メニューを考える。

パワーメーターをつけて分かったが、レースのスタイルで踏んでるパワーゾーンに違いがある。
エンデューロであれば台形のように全体的にftpの80%くらいのゾーンが最も多い。
反対にクリテリウムともなれば、ノコギリのようにftpの120%から100%のように高強度の時間が多い。
ヒルクライムは高さの高い台形のイメージでftpの95%の1時間程度踏んでる感じ。

練習ではどのパワーゾーンでどれだけ過ごすか。であると思う。

エンデューロに強くなりたければftpの80%くらいの時間をなるべく過ごすようなメニュー。クリテリウムヒルクライムも同様のことが言える。

直子氏は7月のエンデューロが2時間のソロで初めてのこと。

すなわち、直子氏のftpを180wであると仮定すると、自分が先頭で220w程度で引けば、ドラフティングゾーンは160wくらいで過ごせる。これは直子氏のftpの85%程度。

よって、上記ターゲットレースを考えると、練習メニューは1時間平均220w(先頭)の超絶一定ペース練習に決まる。

先頭を引くことに一定の定評がある俺の最も得意とする分野。
ftpの85%は基本心拍は大体80%くらいで推移するはずなので基本ついてこれるはず。

ただ、日頃からそういう練習をしていないのであれば、後半40分過ぎたあたりから、筋肉の乳酸の分解スピードが追いつかず、徐々に心拍が上がってくるはず。

余裕があっては意味がないので、心拍を随時ヒアリングし、余裕があればペースを上げる感じにする。


当日は無事に起床。

最近千葉の行徳近辺に引っ越して、荒川までの距離が従来の2kmから7kmと若干遠くなった。しかし、時間的には20分くらいで特に問題になる距離ではない。
むしろ向かうまで脚の感覚と相談しメニューを考える良い時間だ。

荒川に到着し、直子氏と遭遇。

メニューをどうするか聞いて、ソロのエンデューロが初めてだというので、1時間先頭220w程度でペース練をすることに決定。

ロックゲートを過ぎたあたりからアクチュアルスタート。
10分くらいまで
220wで心拍140程度で推移。
直子氏は160程度の模様。

20分過ぎたあたりから、
自分145、直子氏165。

30分経過。
特に問題なくついて来ている。

ただ横斜め後方に、別のトレインが着いてきている。
目障りなので、踏んで蹴散らしたいとこだがそこは我慢。

折り返し地点(岩淵水門)前で、その後方トレインから1人飛び出した。

追随してカウンターかましたいがそこは我慢。

岩淵水門を折り返す。

風は奇跡的にも若干の向かい風。

40分。
自分 150 直子氏 170くらい?

ちょいわいも若干きつくなる。

10秒だけ直子氏に前を引いてもらおうと2秒だけ本気で思ったが、向かい風で10秒は一気にレッドゾーンに入り練習の意味がなくなってしまうので、自分も耐える。

50分。
耐えどころ。
心拍は聞けなかったが、朝日から照らす影で後方のつき具合を確認できた。
1mくらいのスペースが空いており、千切れそうな雰囲気。
ただ先頭はパワーは変わらないので、ペースは緩めない。
レースではそんな都合の良いことが起きない。
だが、またしっかりついてきている。

55分。
225wに若干上げる。
ちょい離れたりついたりで、耐えどころ。

60分。
きっちり千切れず素晴らしい。

結果、平均221w 平均速度33km 素晴らしい。

スポーツはフィジカルとメンタルが強くないと勝つことは出来ない。

一度の練習では、フィジカルは成長しないが、、メンタルとしては大きな成長が期待出来る。

以前栗村さんがおっしゃっていたが、練習は辛いことに耐えること、高い強度の練習に耐えることがそうである、と。

本当にきつくなった時は、メンタルがそれを支える。そういう時走馬灯の様に過去の辛い練習の場面が蘇り、それがフィジカルを支えてくれる。

継続は力なり。

 

 

 

 

富士ヒル

6/11(日) 富士ヒルに出場した。

6/10(土)にチームメンバーと共に会場近くの宿に前泊というスタイル。


富士ヒルは富士五号目へのスバルラインという道を走る、全長24km 平均斜度 5%の比較的緩やかなコース。

自分は、大学のトライアスロン時代スバルラインは10回ほど登っているのでもうお馴染みのコース。

目標は70分を切ること。

ヒルクライムなので、抵抗は空気ではなく重力。
すなわち、自身の体重と自転車の合わせた重量がダイレクトにタイムに関わってくる。

自分のFTPは250w、体重が59kg。
よってパワーウェイトレシオは4.2 [w/kg]

理論的にゴールドは(65分切り)はレシオが5.0以上、シルバー75分切り)は4.0あたり、ブロンズ(90分切り)は3.5前後必要であると言われている。

よって、70分切るためには、レシオを4.4-4.5で踏まないといけない。すなわち今回の富士ヒルで求められるのは、1時間10分260wで踏み続けないといけないことになる。


レース前日
いつもの通り、亀戸に集合して松井甲斐宮田喜田ピンポンさん直子とで行く。宮田とピンポンはピンポンカーにてデート。

久しぶりに松井君に会って色々話す。

前泊は滅多に無いので、車は9:00前後に出る。
クソみたいな渋滞。文字通り糞。

21世紀にもなって、渋滞とかありえん。

ちなみに渋滞でもそれ専門の研究してる人もいて、大体の渋滞の原因は登りや無理な合流なのでブレーキが発生して、それが連鎖的発生するのがそうらしい。

自転車でいうと、コーナー手前で減速した際、それが後方にずーっと影響してるイメージ。

いずれにせよ渋滞による時間とお金の損失はデカイ。

高速の渋滞を抜け、受付するために、一時的に宿に到着する。

1万人参加ということで、そこら中にローディがいる。

速そうだ。特にローハイトリムのカーボンホイール履いてるやつは只者では無い。間違いない。

柴田カーは先着しているようなので、我々で受付にいく。

会場までもずっと登っており、まとまって登っていたが、早速喜田ニキが千切れ始める。230w程度で踏んでいたので仕方がない。

会場であらずーの方と遭遇する。
お互いに今後のご健闘と発展を確かめ合う。

会場はメーカーのブースが多くある。
どうもイノセントのメンバーはGOKISOがきになる模様。

正直わいはクソ眠くてさっさと帰って寝たかった。相変わらず集団行動が苦手。

garminのブースでは神谷と喜田がなんかメガネかけたイケイケにーさんからフォームチェックを受けている。

自転車ってフォーム1つとっても奥が深い。
固定された器具に乗って単純に脚を回しているわけでもない。

一ミリサドルの高さを変えるだけでも使う筋肉も微妙に変化する。
ペダルを踏む時も、足首の角度1つ変えるだけで全くペダリング効率が異なる。

固定されているからこそ小さいオーダーでの動きが全体に大きなインパクトを与える。

こうやって自身のフォームをチェックするのは非常に大切。

ブースを適当に回り、みんなで下山する。

食事は近くのキジ肉を出すお店で皆んなと。

クソ腹減っていたので、美味い。
別に腹減ってなくても、美味い。

正直足りなかったので、帰り道ファミマに寄ってポテチとピーナツとソーセージとファミチキとビールを購入。

もうレース前ビールやめてもリザルトには一切関係ない事が分かったので、いつもの様に過ごす。

ただ上で偉そうに体重云々、レシオが云々言ってたくせに、体重を増やす行動は、自身で言ってることとやってることに矛盾していると。今気づいた。

お風呂ではワガママボディの松井と宮田。後で、ピンポンさん。ピンポンさんのブツが見たかったが、万里の長城並みの防御に阻まれ、視認できず。大変悔やまれる。

部屋は雑魚寝。女性陣と一緒なので、年頃の宮田が変な気を起こさないか注意を配る。
イノセントの風紀委員長としては緊張の一夜になりそう。集中する。


気づいたら爆睡。起床。
変な気をおこしたかは敢えて聞かない。
大人の対応。

準備し、車に荷物を積み込み、いざ会場へ。

申告タイム毎で、ウェーブが分かれる。
どうも自分は、申し込み時の申請タイムを80分にしており、第五ウェーブ。
西村相川ピンポンの4人を第五ウェーブに投入。

荷物をトラックに詰め込み。ウェーブ毎の列に並ぶ。

いかんせんクソ寒い。
広いサッカー場のようなとこに自転車が並んで、脇に多くのローディが薄着スタイルで膝を抱えているシーンは、これからどんだけ嫌なことあるんだよと思ってしまうほど。

第五ウェーブの隊列を見つけそこに自転車を置き、わいらは同じく膝を抱えてる。

出発時間が近づいていき、ゲート前まで移動。ウェーブ毎の出発時間差は5分。
西村さんは富士ヒルに向けて、大好きなコーラを我慢するなど結構気合が入っている模様。
自転車重量もUCIびっくりの6.0kg

西村さんに登りで負けることは絶対ないが、ちょっと怖い。風浮委員長としてここはしっかり実力差を見せつけないといけないところ。集中する。西村さんとはftpがほぼ同じ。ただ体重が5kgくらい違う。自転車重量も自分のと0.8kgくらいの差。自分に4kgのアドバンテージがあることになる。いい勝負。

そんななかすぐにスタート。

アクチュアルスタートラインから260wで踏んでいく。
最初はパワーが高めに出て調子にのるので、心拍とも相談しながらレッドゾーン(175bpm)にいかないように調整する。
西村さんと相川さんもついてきている。

基本ずっと抜いている状態。

5kmまでは平均255w程度なのでなんとかなりそう。ただ、維持していくのが少しきつくなってくる。ヤバい。

途中相川さんが急に前に出る。
前のジッパーを下ろしダンシングする姿は、エースカウテルの誰かに似ていてカッコよかった。好き。

落ちてくるのは分かっていたため、追わない。いってらっしゃい。

ここから徐々に前方からイノセントたちがチラホラ。ワガママボディの宮田。ピンポン。直子。神谷。牛。いっぱいいっぱいであまり声かけれなくて申し訳ない。

10km
相川くんをキャッチ。
西村さんも後ろで耐えてる。

いかんせん風が強い。平坦区間の向かい風は自然とトレインが出来ついていく。ただ平坦で頑張りすぎると一気に辛くなるのである程度距離を稼いだらトレインから抜ける。
ここまでで平均247wくらい。ちょいこのままだと不可能だと判断。残り14kmを270wはキツイ。

70分-75分のあいだであればまだ希望がある。希望は捨ててはいけない。

気づいたら西村さんも相川さんもいなくなっていた。

日頃平坦レースは時速40以上なので、声とか息遣いはほとんど聞こえない。
しかし、ヒルクライムは走行音はほとんどない為、人の息遣いを追い越す時にすごい聞こえる。
当たり前だけど、みんなキツイんやなーと実感した。

徐々に景色がひらけてきて、空気も一気に冷たくなるのが分かった。

15km地点
平均240wになった。
よぎる。
シルバーいけますわい?。
繰り返す自問自答。
出ない答え。
圧倒的な不安感。

もう今更パワーも上がらないので、これ以上下げないよう頑張るしかない。

20km地点
平坦区間に入り、一気にペース上げたいとこだが、足が合うトレインが無く自力で踏む。

ゴール前
最後の登りに入る前、タイムは74分。
ヤバい。
スプリント並に踏むがもうパワーでねぇ。


75分15秒。


70分切りどころか、シルバーもとれなかった。

ヒルクライムの成績は実力をある程度示すので、この結果には正直ショック。

何より学生の頃からタイムが10分近くしか縮んでいない。
さらに相川くんと西村さんには数分以内の差だったことも衝撃。

色んな想いを駆け巡らせながら、西村さんと下山。

どうしてこの結果になったのかしっかり考えないといけない。

朝練もしっかり考えてもっとキツイことしないといけない。

辛抱は続く。